バーニングマン 1 ☆10ヶ条とテーマ☆

 

 

先週、バーニングマンから無事に帰って来ましたー!!

 

今年も、沢山のインスピレーションと感動

人との繋がりを体験しつつ、あっという間に時間は経ち

本当にマジカルな毎日でした☆

 

 

毎回そうですが、バーニングマンから帰ってきた後は

その体験を消化するのに少し時間がかかる上

砂まみれになったキャンプ用品や衣装を洗ったり

お肌のケアや、十分な睡眠をとって

疲労回復に努めたりしていると

あっという間に、もう1週間が過ぎてしまうもの。

 

 

消化には時間がかかるけど

それだけ濃い、1週間の砂漠ライフ、、、。^^

 

 

非日常な冒険好きな人や

爆発的な創造力にインスパイアされたい人

自分を思いきり表現したい人

これまでの常識を破りたい人

沢山のユニーク(フリーク?)な人と繋がりたい人

新たな生き方のヒントを探している人、、、

 

 

とりあえず、あの街を実際に体験しにGO!!

 

 

今年の参加を通しても、やはり一番思うことは

バーニングマンは他のどのフェスティバルとも

一線を画していると言うこと。

 

 

どこが違うか、、、。

 

 

その一つに、バーニングマンには

参加者が心得ておくべき十の掟の存在があること。

 

 

この掟、まさにバーニングマンの神髄であり

この街での全ての体験の基盤ともなります。

 

 

<バーニングマンの十ヶ条>

 

① Radical Inclusion(誰でも参加OK)

Anyone may be a part of Burning Man.
We welcome and respect the stranger.
No prerequisites exist for participation
in our community.

 

バーニングマンには、誰でも参加できます。

わたしたちは、未経験者を歓迎しリスペクトします。

ここには、参加資格などは一切ありません。

 

② Gifting(与える姿勢)

Burning Man is devoted to acts of gift-giving.
The value of a gift is unconditional.
Gifting does not contemplate a return or an exchange
for something of equal value.

 

バーニングマン、ギフト経済から成っています。

ギフト自体の価値は無条件。

見返りや同等の価値の物への交換を期待しません。

 

③ Decommodification(脱・商業化)

In order to preserve the spirit of gifting,
our community seeks to create social environments
that are unmediated by commercial sponsorships,
transactions, or advertising.

We stand ready to protect our culture from
such exploitation.
We resist the substitution of consumption for
participatory experience.

 

純粋な「ギフト」の精神を保つために

私たちは営利的なスポンサーや取引

広告などを介さない社会的環境づくりを

目指します。

 

そのような搾取からこの文化を守る姿勢をもち

参加するという体験が「消費行動」に

取って代わられることは、断固拒否します。

 

④ Radical Self-Reliance(徹底した自立)

Burning Man encourages the individual to discover,
exercise, and rely on his or her inner resources.

 

それぞれが自身の内なる才能を見いだし

それを十分に働かせ、それに頼りましょう。

 

⑤ Radical Self-Expression(徹底した自己表現)

Radical self-expression arises from
the unique gifts of the individual.

No one other than the individual or a collaborating group
can determine its content.
It is offered as a gift to others.

In this spirit, the giver should respect the rights and
liberties of the recipient.

 

徹底した自己表現は、ユニークな才能から生じるもの。

 

表現者自身や共同制作者たち以外の人が

その内容を取り決めることは出来ません。

それは、表現者からのギフトなのです。

 

この精神に基づき、表現者も同様に

受け手の権利や自由を尊重します。

 

⑥ Communal Effort(協力すること)

Our community values creative cooperation
and collaboration.

We strive to produce, promote, and protect
social networks, public spaces, works of art
and methods of communication that support
such interaction.

 

ここでは、創造的に協力したり共同制作することを

尊重します。

 

そのためのソーシャルな繋がり、公共のスペース

アート作品、そしてコミュニケーションの手法を

築き、促進し、守っていきます。

 

⑦ Civic Responsibility(BRC市民としての責任)

We value civil society.

Community members who organize events should
assume responsibility for public welfare and endeavor
to communicate civic responsibilities to participants.

They must also assume responsibility for conducting events
in accordance with local, state, and federal laws.

 

私たちは、市民社会を尊重します。

 

ここでイベントをオーガナイズする人達は

公益に対する責任をとると同時に

参加者に、ブラックロックシティ市民としての責任を

伝えなければなりません。

 

またイベントを行う際は、当地の自治区、ネバダ州

そして連邦の法律に従うことに対する責任も

とる必要があります。

 

⑧ Leaving No Trace(跡を残さないこと)

Our community respects the environment.
We are committed to leaving no physical trace
of our activities wherever we gather.

We clean up after ourselves and endeavor,
whenever possible, to leave such places in a better state
than when we found them.

我々のコミュニティは、環境を尊重します。

どこに集まろうが、活動の物質的な跡を残しません。

 

立ち去る時は、場を一掃し、できるかぎり

この地を、来た時より良い状態にするよう

心がけます。

 

⑨ Participation(参加すること)

Our community is committed to a radically participatory ethic.

We believe that transformative change,
whether in the individual or in society,
can occur only through the medium of
deeply personal participation.

We achieve being through doing.
Everyone is invited to work.
Everyone is invited to play.

We make the world real through actions
that open the heart.

 

ここでは「徹底した参加」という倫理に徹します。

 

変容というのは、個人的なものも社会的なものも

極めて主観的な参加を通してのみ

起こりうると信じています。

 

主観的な経験によって

「いま、ここ」を感じます。

 

誰もが何かをしに来れる。

誰もが遊びに来れる。

 

心を開いていく行動によって

この世界をリアルにします。

 

⑩ Immediacy(直接性)

Immediate experience is, in many ways,
the most important touchstone of value
in our culture.

We seek to overcome barriers that stand between us
and a recognition of our inner selves, the reality of
those around us, participation in society, and contact
with a natural world exceeding human powers.

No idea can substitute for this experience.

 

「直接体験」は、多くの意味でここの文化において

最も重要な価値の基準です。

 

私たちは、自分たちと、自身の内面や周囲の現実

この社会、そして人の力を超えた自然との間にある

障害をのり越えようと努めます。

 

「直接体験」は、他のどの観念にも

取って代わられることができません。

 

(訳:hiromi)

 

 

この十ヶ条だけでも十分に

メッセージ性とインパクトがあるのですが

これだけでなく、あの砂漠の街を

毎年ユニーク且つ新たな場にするために

毎年、その年の「テーマ」があります。

 

アーティスト達はこのテーマに沿って

色んなオブジェなどを創るのですが

今年のテーマは、Cargo Cult(カーゴ・カルト)。

 

例年よりマニアックなテーマで、最初

「カーゴカルト? は?何それ?」と思った私。

 

なんだか、毎年テーマを聞いた瞬間に感じていた

トキメキ感や興奮は得られませんでしたが、、、

 

この「カーゴカルト」、色々調べて知ったのですが

メラネシア地方の独特の「積荷信仰」だそう。

(知りたい人はWikipediaのこちらのページから。)

 

こんなテーマだったので、会場の至るところに

脱落した飛行機やUFOなどが見られ

中央にそびえ立つManも

宇宙船のようなものに乗っていました。

 

初日の私は、砂漠のど真ん中にぽつんと立ち

なんだか別の惑星に降り立ったような

とっても奇妙で不思議な気分に。

 

さらには、ある朝、陽が高く昇る前に起きて

ぼーっとしたままコーヒーを飲んでいたら

頭上に小さいUFOらしき無人の物体が

飛んでいるのを発見して、一瞬「えっ?」と

目を疑いましたが、、、

 

あの未確認飛行物体が

実はこんな映像を撮っていたとは

その時は全く思いもよりませんでした。

 

 

朝の砂漠はまだ人通りも少なく

空気も澄んでいて過ごしやすく

クレイジーな気配は清々しい青空の彼方に

影を潜めています。

 

バーニングマンは規模が大きすぎるので

何度参加しても、いくら動き回っても

とても全てを体験しきれない上

色々計画しても、その通りに行かないことが

多いです。

 

それでも毎回、私の意識を深い部分から

揺るがす体験になってしまうのです、、、。

 

(続く)

 

 

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