エディブル・スクールヤード

 

今回、Bioneersとエサレン研究所のワークショップの合間に

Bioneersに一緒に行った鈴木えりちゃんに案内され

バークレーのとある公立中学校内にある

エディブル・スクールヤード

初めて見学に行かせてもらいました。

 

エディブルとは、日本語で「食用の」という意味。

 

ここでは、校内にある菜園と、生徒が学ぶ科目とが

とても密接に結びついているとのこと。

 

バークレーではかなり有名なオーガニックレストラン

『シェ・パニース』のオーナーシェフである

アリス・ウォータース氏に、中学校の校長先生が

1995年に相談をもちかけたことからスタートしたみたいです。

 

まずは、こちらのビデオをどうぞ。

 

 

それでは、学校の様子を写真で紹介していきますね。

 

 

この菜園はもともと、コンクリートの駐車場だったらしく

それを剥がして、菜園にしたことから始まりました。

 

プロジェクトがスタートした翌年の1996年には

校庭でのクラスも始まったのですが、実際のところ

全てのエリアを畑にするまでは、5年かかったそう。

 

今では、生き生きとした野菜や果樹、ハーブなどで

溢れていました。

 

 

菜園内には、クラスの行われる場所もあって、

私たちが行った時も、ちょうどクラスが終わったところでした。

 

ここでは、理科や算数などの理系の授業が、菜園のエッセンスと

結び付けられながら教えられているとのこと。

 

 

そして、子供達が実際に自分たちの手を使った学びを

しやすいように、道具も綺麗にオーガナイズされています。

 

 

ピザ窯もあったり、ニワトリがいるところには

大きなコンポストがあったり。

 

 

続いて、キッチンも案内してもらいました。

 

ここはもともと、何十年も使われてなかった

カフェテリアだったらしいのですが、

そこを改造して、キッチンにしたのだそう。

 

ここでは、料理の仕方だけでなく、主には文系の科目が

教えられているとのこと。

 

 

ちょうどこの時期は、メキシコの文化イベントが近かったので

その紹介も黒板に書かれていました。

 

 

あとは、アフリカンアメリカンの人たちの権利を守る

スローガンも、壁に貼ってあったり。

 

 

アメリカでは、ジャンクフードを食べて育つ子が多い中、

ここでは、食べ物のルーツを知ることの大切さ、

さらには国籍を超えたいろんな文化の大切さが

「土」と「食」を通して教えられています。

 

かのガンジーも、教育においては、3つのHである

Head(知識、知恵)、Heart(心)、Hand(手、作業)を

基本にしていたと、以前学んだ事があるのだけど、

ここにも同じエッセンスがありました。

 

未来を担う子供たちにとって、本物の

ホリスティックな教育の場があるのって

素晴らしいこと。

 

実は、このエディブルスクールヤードの取り組みは

今や、世界中に広がっていて、日本においても

プロジェクトが進んでいるそうです。

 

帰国したら、もっと色々調べてみたいな。

 

 

 

 

PS:  アリス・ウォーター氏の手がけたレストラン

シェパニーズも、とってもオススメです。

(混み合うので、特にディナーは事前の予約が必須!)