アースシップアカデミー(2)

 

毎日が、完全燃焼で終わる日々。

 

ここ2週間ちょっとで、これからの生き方に対する

自分のOSがこれほどまでにアップデートされていくとは。

(予想はしてたけど、、、)

 

「学び直し」という言葉がまさにぴったりな

アースシップアカデミーも、あれよあれよという間に

後半に入ったところ。

 

だんだん外も本格的に寒さが増してきたと同時に

建築も、すごいスピードで進んでいます。

 

 

アースシップは、地球上にあるあらゆる生物学的、

物理学的な現象に働きかけ、それを享受して、

暮らしに役立てるので、毎朝9時から始まる座学では、

地球上のさまざまな自然現象を学び直します。

 

(寒いので、うさぎの着ぐるみを着てくる参加者まで。笑)

 

アースシップのコンセプト、壁の仕組みや熱伝導、

建築図面の読み方、水道の仕組み、下水、電気、、、

 

 

加えて、今回のクラスでは教わらないけど、マイケルは、

古代文明や、宇宙からの力(ピラミッド構造など)までをも

アースシップに取り入れているというから、それもすごい。

 

(↑今年の2月にタオスで案内してもらったマイケル作ピラミッド)

 

 

「人々が”エコ”とか”サステイナブル”っていう言葉を使うことに、

正直ちょっとうんざりしている。

 

それは本来、自然界では当たり前のことなんだ。

 

だから自分は、”妥当な、理にかなった”という言葉を使いたい。」

 

 

 

「木や土などの自然素材だけを使った建物を

作りたいという人もいるだろ。それはそれでいいと思う。

 

でも俺はこう考える。人間も自然の産物だ。

 

ということは、その人間が作ったアルミ缶なんてのは、

宇宙人から見たら、自然の産物だろう。

 

さらに、ヤツらからすると、地球のあちこちには、

タイヤすらも育つものだと思われてるだろうよ。」

 

 

 

極めてストレートな発言と、

超ぶっ飛んだ宇宙人的な視点からの発言が

常に交差するので、マイケルのクラス中に、

からだに何度稲妻が走ったことか。

 

 

そんなマイケルは、クラスの座学よりも

現場での作業を重視していて、クラスが終わると

現役でハンマーを振りかざしてタイヤに土を詰めてます。

 

彼は、この作業が一番好きらしい。

 

そして、毎日夕方にその日の作業が終わると

誰よりも早く、缶ビールをプシュっと開けて

クルー達と一緒に飲み始める。

 

 

若者たちよりも多くの作業をこなし、指示もこなし

座学も行い、夜は他の国でのアースシップの仕事を

メールで進めたりもしている彼。

 

食事はピザとか肉、ドーナツとか大好きで(回転寿司も!)

ビールも飲むけど、若者よりも超エネルギッシュ!

 

やっぱり、健康の秘訣って、デトックスとかよりも

自分が全情熱をかけられることを、ひたすら

やり続けていくっていうことなのかもな、、、

なんて思ってみたり。

 

 

私はというと、タイヤに土を詰める作業よりも

空き瓶を使って黙々とボトルブリックを作る作業に

ひたすら没頭できているところ。

 

(↑機械を使ってガラスのボトルを真っ二つに切ります)

 

これは、6年前に始めてアースシップに泊まった時から

ずーっとやってみたかったんです。(当時の日記はこちら

 

アースシップは私にとってはもはや、

オフグリッド建築という領域をこえて、

クリエイティブなヒーリングアート。

 

 

みんなが夜に飲むビールの缶やお酒のボトルも

どんどんアースシップの壁と化していきます。

 

 

やっぱり、力仕事は男性たちほどはできないので、

ここは適材適所ということで、彼らの頑張りを応援しつつ

私はあえて、細かい作業に徹することにしました。

(力作業を頑張ってる女性たちも多くいるけどね)

 

そして、こういう大工作業の場では、みんなだんだん

疲れが溜まってくるもの。

 

そこで、アカデミーの行われてる学校の一部屋に

マッサージベッドをセッティングして、アースシップスパも

はじめました!(これも適材適所ね^^)

 

 

実は、私の本業がセラピストだと知ったクルーから

「ぜひベッド持ってきてよ!」と事前に頼まれてたのだけど、、、

 

私自身が建築現場でできる微々たる労働に精を出すよりも

肉体労働が得意な人の体のケアをする方が、

やっぱり効率的だということを感じてしまった。

 

まぁ、当たり前といえば当たり前なのだけど、

建築も自分の手でやってみたかったの。

 

肉体労働の得意な人と、マッサージの得意な人って

いわば、パーマカルチャーでいうところの

コンパニオンプランツ的な関係性?

(何ソレ?って感じかな。笑)

 

みんなのパンパンに張った肉体をほぐしながら

この場所で私が一番貢献できることをさせてもらえること、

そして、一人一人とマッサージを通して繋がれることを

嬉しく感じる今日この頃。

 

(休みの日にみんなで登った剣山)

 

適材適所ってすごく大事なことだと思っていて、ここでも

料理が得意な人が晩御飯をみんなにシェアしてくれたり

新月の夜にシンギングボウルの生演奏をしてくれる人がいたり

ファイヤーダンスで場を盛り上げてくれたりとか、

その他もろもろ、自由発生的に起こってて楽しい。

 

こうして毎日、参加者のみんなと一緒にいるうちに

集合意識の高まりのようなものを感じながら

「大きな生命力」の一部だっていう感覚で過ごせているのが

ほんとに、奇跡だなぁ。

 

 

 

(つづく)