エサレンマッサージとシャーの教え

こんにちは。

Vibrant AvenueのHiromiです。

 

 

エサレン研究所での学びを終えて

サンフランシスコにはその後2週間滞在し

ようやく東京に戻ってきました。

 

SFでは、昔のお客様たちにセッションをしたり

帰国してからも、さっそく連日都内で

長らく待ってくださっていたお客様たちの

セッションの予約が入っていたので

毎日、時間が過ぎるのががあっという間。

 

エサレンでは「Slow Down」の大切さを

たっぷり吸収してきたはずなのに

東京に戻ってきてからは、また無意識に

スピードが上がってしまっていたな〜。

 

世間のスピードとは違ってもいいから

まずは自分が一番心地いいと思えるような

時間の使い方をもっと意識してみようと思う

今日この頃です。

(よりよい仕事をするためにもね^^;)

 

エサレン研究所

 

さてさて。

 

エサレンの話の続きです。

 

今回のクラス、全員がマッサージ経験者でしたが

初日に「初心に戻ること」の大切さが

ティーチャーのシャーから語られたので

全員、背筋を伸ばして臨んだその後のクラス。

 

 

2日目にまずやったのは

目の前にいる人に対して

人生で今この瞬間、あたかも

「生まれて初めて他人に触れる」

かのように触れてみる、というワーク。

 

まさに「初心に戻ること」の極みです。

 

ペアの相手は、ただ椅子に座っていて

私はその人の背後から背中や肩に

触れさせてもらうのですが、、、

 

 

手がその人の皮膚に初めて触れた瞬間

言葉に表せないような神聖な感覚や

親密さを味わいました。

 

 

背中で感じる、その人の体温だったり

自分とは違う呼吸のリズムだったり

語られていない人生のストーリーだったり。

 

 

言葉を介さないのに、不思議と感じる

深い繋がり。

 

 

そして、一通り触らせてもらったら

今度は、手を相手の身体から離すのですが

これも、ゆっくりそーっと離していくので

相手は、こちらが手を離した後も

まだ触れられているかのような感覚を

感じていたりもします。

 

 

私が触れられる側だったときも

ゆっくり触れられることで

全く圧をかけられていないにも関わらず

その触覚が身体の深部にまで届く感覚も

一緒に味わえました。

 

 

 

「ゆっくり」触れる(触れられる)ことで

味わえる、身体の神聖さ。

 

 

 

忙しいサロンで休みなく働いていたときは

どうしてもこの辺の感覚を忘れがちでしたが

マッサージというのは、ただ単純に

相手の筋肉や骨格だけに触れるのではなく

「相手の存在全体」に触れるのだという意識は

私にとっては、とっても大切。

 

 

これからは毎回、どのお客様を触れるときでも

人生で初めて人に触れる瞬間であるかのような

この新鮮な感覚を持ち続けていきたいな〜。^^

(たとえ常連のお客様でもね。)

 

 

その後、エサレンマッサージの特徴である

全身を統合するようなロングストロークも

毎日少しずつ学んでいったのですが

やっぱりここでも強調されるのが

「ゆっくり」の大切さ。

 

ゆっくりしたタッチによって

自分も受け手も、副交感神経が優位になり

さらに、受け手は自身の内部の感覚を

より感じやすくなるのですね。

 

たまに自分でも「ゆっくりすぎるかな〜」

と思いながらやるのですが、ティーチャーは

「もっとゆっくりでもいいのよ」と

アドバイスをくれます。

 

あまりにゆっくりやっていると

やろうと思っていたことができないまま

時間切れになってしまったりするのですが

ここでも、シャーから全員にこんな教えが。

 

 

 

「Don’t worry.  Less is More.」

 

 

 

「セラピストが、あれもやろうこれもやろうと

時間いっぱいあくせく技術を盛るより

逆に介入を少なくした方が、相手にとっては

かえってヒーリング効果があるのです。」

 

 

「エサレンマッサージは、相手を治そうとか

コリをほぐそう、というものではなくて

目の前の人は、そのままの状態で完璧なのだから

私たちは、その神聖さに触れるということを

意識すればいい。」

 

 

「だから、エサレンマッサージをやる人は

自らを、セラピスト(治療家)ではなくて

プラクティショナー(施術者)と呼ぶのです。」

 

シャーピアス

 

Less is More.

 

 

 

私たちはつい、日常生活でも

「もっともっと!!」と

沢山のものを求めてしまいがち。

 

でもそれを止めると、代わりに増えるのは

自身の内側に広がる「自由度」や「開放感」。

 

エサレンマッサージとは、身体の内側に

そういったものも味わってもらうように

ゆっくりと目の前の方に触れさせていただくもの。

 

 

クラス内での練習で、ひたすらそんな感覚を

味わうことができた3週間。

 

 

波の音とともに、身体も心もますます

ゆったりとした開放感に包まれていきました。

 

 

 

エサレン

 

次回に続きます〜。

 

今日も読んでくださってありがとう^^

 

ひろみ