ネイティブアメリカンの痕跡

 

久々の旅への、出発の日。

 

早朝、霧と小雨で肌寒いSFを後にし

アリゾナのフェニックスを経由して

ニューメキシコ州のアルバカーキに向かいました。

 

フェニックスからアルバカーキまでの飛行中は

窓から壮大なキャニオンや荒野が一望でき

カリフォルニアからすると、まるで別の国。

 

 

アルバカーキに着くと、さっそく

空港のレンタカー屋で真っ赤なジープをゲットし

まず向かった先は、空港からもほど近い

ペトログリフ・ナショナル モニュメント

 

 

 

ここでは、約15万年前に噴火した溶岩石に

沢山の絵が刻まれています。

 

これらは1300年頃から1700年頃にかけて

ネイティブアメリカンやスペイン人によって

描かれたものらしく

人、動物、十字模様、烙印のほかにも

なにやら得体の知れないものまで

2万以上もの絵がちらばっているそうです。

 

 

日没と共にゲートが閉められるらしいのですが

歩きはじめたのは、すでに午後4時あたり。

見渡すかぎり、観光客らしき人はゼロ。

 

夕方といえどもまだ強い太陽の日差しと

乾燥した空気、そして歩くたびに舞う土ぼこりで

すぐにのどが乾きはじめたので

持ってきた水をひたすら飲みつつ

岩山のほとりを散策。

 

 

ほんとにこんな所に絵なんてあるのかな〜と

半信半疑になりかけたとき・・・

 

 

おぉぉぉぉぉぉおおおおっと!!

 

1つ目を発見!!

 

 

それからは、面白いほど次々と出てくる

岩絵の数々。

 

 

次第に陽が傾き、辺りは一面、黄金の平原。

 

 

ネイティブアメリカン文化との出会い。

 

歴史の刻まれた岩は、まるで生きて呼吸をしているみたい。

 

日本で生まれた私なのに、なぜこんなにも

彼らの文化に惹かれるのだろう。

 

懐かしさとともに、胸がいっぱいになるのが

不思議だなぁ。

 

前世というか、魂のご縁のような糸で

繋がっているのかしらね。