アースシップに到着して3日目の朝。
ついに、きた、、、
マジで、きてしまった、、、!!
ちょっとビビるも、実はちょっと期待もしていた
この天候!!
目を覚ましたら、あたり一面、見事なまでの銀世界。
前日の夜から激しく降り出した雪が、
1日でここまで積もっていました。^^;
これぞ、まさしく、私たちが体験したかった
シチュエーション!!
寒さが苦手な私ですが、真冬のアースシップの
威力を知るにはパーフェクトな天候です!
外の温度はマイナス10度くらいだったのですが、
室内は、化石燃料による暖房なしで
20度くらいに保たれているという新感覚な家。
外では一番分厚いダウンジャケットを着るのだけど
家の中では普通にシャツ一枚でOK!
おまけに、サンルームでは雪をみつつ
トマトも収穫できちゃうという不思議さ☆
一年中20~21度で過ごせるアースシップの秘密
アースシップの壁は、土の詰まった古タイヤを重ねて
その上から漆喰を塗り重ねてあります。
建築中のアースシップ↑
この壁が、実に断熱効果があり、熱を蓄えたり
放出したりしているので、室内の温度は
夏も冬も、常に20~21度に保たれています。
アースシップでは、日中は太陽の熱を
部屋に効率よく取り込むために、
サンルームの窓は南向きになっています。
家の北側には砂がどっさりと盛ってあるので
外から見ると、アースシップはまるで
半地下に建てられているかのように見えます。
平らな土地では、南向きに建てられますが
南向きの山の斜面に建てられることも。
どちらにしても、北側が土で覆われているのですが
土の中(地中)は、温度の変化が少ないということが
ポイント。
・サンルームを通過する日光の角度
・空気孔を出入りする空気の流れ
・壁の蓄熱・放熱作用
これらが相乗効果を発揮することによって
年中快適な温度を保てるのだそうです。
サンルームが外と室内の緩衝材となることで
室内の温度は変化しにくく、さらには
自然の法則を使って空気の流れもつくることで
室内を常に21度くらいに保つというのが
アースシップスタイル。
アースシップ 冬の断熱性のしくみ
太陽の角度が低い冬は、日中サンルームに入る日光が
アースシップの後ろの壁まで届きます。
そして、タイヤでできたこの分厚い壁が、
熱を蓄えてくれるので、夜は、ヒーターのごとく
じわじわと室内に放熱してくれるのです。
一度、新築のアースシップで、ある寒い夜に
全ての扉を全開にして、一旦室内の温度を
0度にしたのち再び扉を閉め、一体何時間かけて
部屋がまた暖かくなるのかという実験をしたそう。
結果、なんとたったの1時間後には
壁からの放熱によって、部屋が21度に戻ったとのこと!
タイヤの壁というのは、それだけ蓄熱作用が
高いのですね。
ただ、壁の質量を大きくしすぎると(2m以上〜)
最初の1年は蓄熱が追いつかず、寒い夜も
放熱が始まらなかったという経験もあるそう。
マイケル曰く、タイヤの壁の適切な幅というのは
経験から測定しているとのこと。
アースシップ 夏の断熱性のしくみ
太陽の角度が高い夏は、サンルームに入ってくる日光が
アースシップの後ろの壁まで届きません。
サンルームはかなり暑くなるのですが、
暖められた空気というのは、物理の法則で
上へ上がり、天窓から外へ抜けていきます。
(図の赤い矢印)
さらに、その上昇気流の影響で、外からの空気も
空気孔を通って、室内に入って来ます。
(図の青い矢印)
北側の盛り土の中は、いくら外が暑くても
ひんやりとしているため、外の暑い空気は
長い空気孔を通過する中で冷やされ、
室内の温度を下げてくれます。
通気口はこのように埋められます↑
我慢とは無縁のアースシップ
真冬のアースシップを体験することができて
私が感じたことは、ここで過ごしていると
これがオフグリッドの家であることを
忘れてしまうということ。
朝起きてから、寒さでベッドから出られない
ということもなければ、重ね着しなくても
Tシャツで過ごせてしまう。
我慢とは無縁の快適さが、ここにはありました。
季節感がない、といえば、確かにそうなのだけど
雪とトロピカルなサンルームの合わさった光景は
とっても新鮮で、ちょっぴりエキセントリック。
そして、これが全部、自然の法則をうまく使った
オフグリッドなライフスタイルなのだから
ますます興味をそそられてしまう☆
実際、この断熱の仕組みについては、
アースシップ・アカデミーのクラスにて
もっとしっかり学べるそうなので、
今度参加する日が待ち遠しいです!
自然の摂理を取り入れた日常
暖かい日は天窓を開けて、温まった空気を
上に逃がす。
また、もし次の日の天気が曇りになりそうなら
サンルームとリビングを隔てるドアを閉めて
サンルームに熱がこもるようにして
暖かいエリアを作る。
とてもシンプル。
ちょっとした工夫で、エアコンなしでも
家全体の温度をコントロールできるのが
アースシップのいいところ。
自然の摂理とともに日々を送るというのは
昔の人にとっては当たり前のことだったはず。
自然の摂理と、捨てられた資源を活かすことで
快適なオフグリッド生活が送れるということを発見し、
さらに年月をかけて、形にしてくれたマイケル。
日本ですぐにこの生活には移行できないけれど
部分的にでも活かせるところは活かしていきたいなぁ。
つづく
雪の日でも暖房いらずなアースシップの秘密
/カテゴリ: サステイナブル・ライフスタイルアースシップに到着して3日目の朝。
ついに、きた、、、
マジで、きてしまった、、、!!
ちょっとビビるも、実はちょっと期待もしていた
この天候!!
目を覚ましたら、あたり一面、見事なまでの銀世界。
前日の夜から激しく降り出した雪が、
1日でここまで積もっていました。^^;
これぞ、まさしく、私たちが体験したかった
シチュエーション!!
寒さが苦手な私ですが、真冬のアースシップの
威力を知るにはパーフェクトな天候です!
外の温度はマイナス10度くらいだったのですが、
室内は、化石燃料による暖房なしで
20度くらいに保たれているという新感覚な家。
外では一番分厚いダウンジャケットを着るのだけど
家の中では普通にシャツ一枚でOK!
おまけに、サンルームでは雪をみつつ
トマトも収穫できちゃうという不思議さ☆
一年中20~21度で過ごせるアースシップの秘密
アースシップの壁は、土の詰まった古タイヤを重ねて
その上から漆喰を塗り重ねてあります。
建築中のアースシップ↑
この壁が、実に断熱効果があり、熱を蓄えたり
放出したりしているので、室内の温度は
夏も冬も、常に20~21度に保たれています。
アースシップでは、日中は太陽の熱を
部屋に効率よく取り込むために、
サンルームの窓は南向きになっています。
家の北側には砂がどっさりと盛ってあるので
外から見ると、アースシップはまるで
半地下に建てられているかのように見えます。
平らな土地では、南向きに建てられますが
南向きの山の斜面に建てられることも。
どちらにしても、北側が土で覆われているのですが
土の中(地中)は、温度の変化が少ないということが
ポイント。
・サンルームを通過する日光の角度
・空気孔を出入りする空気の流れ
・壁の蓄熱・放熱作用
これらが相乗効果を発揮することによって
年中快適な温度を保てるのだそうです。
サンルームが外と室内の緩衝材となることで
室内の温度は変化しにくく、さらには
自然の法則を使って空気の流れもつくることで
室内を常に21度くらいに保つというのが
アースシップスタイル。
アースシップ 冬の断熱性のしくみ
太陽の角度が低い冬は、日中サンルームに入る日光が
アースシップの後ろの壁まで届きます。
そして、タイヤでできたこの分厚い壁が、
熱を蓄えてくれるので、夜は、ヒーターのごとく
じわじわと室内に放熱してくれるのです。
一度、新築のアースシップで、ある寒い夜に
全ての扉を全開にして、一旦室内の温度を
0度にしたのち再び扉を閉め、一体何時間かけて
部屋がまた暖かくなるのかという実験をしたそう。
結果、なんとたったの1時間後には
壁からの放熱によって、部屋が21度に戻ったとのこと!
タイヤの壁というのは、それだけ蓄熱作用が
高いのですね。
ただ、壁の質量を大きくしすぎると(2m以上〜)
最初の1年は蓄熱が追いつかず、寒い夜も
放熱が始まらなかったという経験もあるそう。
マイケル曰く、タイヤの壁の適切な幅というのは
経験から測定しているとのこと。
アースシップ 夏の断熱性のしくみ
太陽の角度が高い夏は、サンルームに入ってくる日光が
アースシップの後ろの壁まで届きません。
サンルームはかなり暑くなるのですが、
暖められた空気というのは、物理の法則で
上へ上がり、天窓から外へ抜けていきます。
(図の赤い矢印)
さらに、その上昇気流の影響で、外からの空気も
空気孔を通って、室内に入って来ます。
(図の青い矢印)
北側の盛り土の中は、いくら外が暑くても
ひんやりとしているため、外の暑い空気は
長い空気孔を通過する中で冷やされ、
室内の温度を下げてくれます。
通気口はこのように埋められます↑
我慢とは無縁のアースシップ
真冬のアースシップを体験することができて
私が感じたことは、ここで過ごしていると
これがオフグリッドの家であることを
忘れてしまうということ。
朝起きてから、寒さでベッドから出られない
ということもなければ、重ね着しなくても
Tシャツで過ごせてしまう。
我慢とは無縁の快適さが、ここにはありました。
季節感がない、といえば、確かにそうなのだけど
雪とトロピカルなサンルームの合わさった光景は
とっても新鮮で、ちょっぴりエキセントリック。
そして、これが全部、自然の法則をうまく使った
オフグリッドなライフスタイルなのだから
ますます興味をそそられてしまう☆
実際、この断熱の仕組みについては、
アースシップ・アカデミーのクラスにて
もっとしっかり学べるそうなので、
今度参加する日が待ち遠しいです!
自然の摂理を取り入れた日常
暖かい日は天窓を開けて、温まった空気を
上に逃がす。
また、もし次の日の天気が曇りになりそうなら
サンルームとリビングを隔てるドアを閉めて
サンルームに熱がこもるようにして
暖かいエリアを作る。
とてもシンプル。
ちょっとした工夫で、エアコンなしでも
家全体の温度をコントロールできるのが
アースシップのいいところ。
自然の摂理とともに日々を送るというのは
昔の人にとっては当たり前のことだったはず。
自然の摂理と、捨てられた資源を活かすことで
快適なオフグリッド生活が送れるということを発見し、
さらに年月をかけて、形にしてくれたマイケル。
日本ですぐにこの生活には移行できないけれど
部分的にでも活かせるところは活かしていきたいなぁ。
つづく