こんにちは。
Vibrant AvenueのHiromiです。
少し前に行ってきた、三重県の鈴鹿にある
アズワンコミュニティ。
ここは、いわゆるエコビレッジとは違うけど
日本国内では、とても先進的な試みをしている
オープンなインテンショナル・コミュニティ。
「アズワン」とは、ジョン・レノンの
「イマジン」という曲の歌詞の中に出てくる
‘The world will be as one’ からとったものだそう。
ここの話は、知り合いからも色々と聞いてて、
そのシステム自体にとっても興味があった私。
私が今注目している、アーバンパーマカルチャー的な
横浜のシェアハウス、ウェル洋光台も
実は、アズワンの学びを取り入れていると聞きていたし。
少し前に、三重県に行く機会があったときに
月に一度のコミュニティ訪問の日が重なっていたので
せっかくなので、一泊二日でお邪魔してきました。
ここは、普通の社会とは距離を置いて
山奥で閉鎖的にやっているコミュニティではなく
鈴鹿の町のなかに開かれている
風通しの良い都市型コニュニティ。
どこからどこまでがこのコミュニティの施設だ
という囲いのようなものも無いようです。
最寄りの駅に着くと、コミュニティの方が
車でお出迎えしてくださいました。
車内で話していたら、共通の知り合いも結構いて
リラックスできて良かった〜。^^
向かった先は、ここの中心的な位置付けにある
アズワン・コミュニティステーション。
入り口入ってすぐのところには
年代物のグランドピアノが置いてあり
奥には、広いお部屋がいくつもあったり
本格的な茶道部屋までありました!
ここでまずチェックインし、オフィスの方から
さっそくこのコミュニティのコンセプトについての
お話を伺いました。
2001年に始まり、三重のトランジション運動の
中心でもあるアズワン。
人の心や社会の本質を深く掘り下げながら
誰もが安心して、その人らしく暮らせる社会づくりを
実践を通して深めていっているコミュニティで
以下の3つを柱として成り立っているそうです。
・人として成長し、自己を生かして発揮するための
サイエンズスクール
・本質を探求し、人や社会の本来の姿を明らかにする
サイエンズ研究所
・安心して委ねられる社会で
自分らしく生きるためのアズワンコミュニティ
大家族のようにコミュニティに属しているのは
現在、100人くらいの人たちですが
メンバーも、街に溶け込んで暮らしているので
街の人から見ても、そういうのがあるというのを
知らない人も多いそうです。
メンバー一人一人も、自分にとって丁度いい距離感で
このコミュニティに関わっているそうなので
とっても開かれた、自由な風潮を感じました。
またコミュニティ外からも、「留学生」という形で
体験を通して学びたい人たちを積極的に
受け入れているとのこと。
(海外からも沢山の方が学びに来るみたい)
アズワンは、複数の事業も営んでいて
「おふくろさん弁当」というお弁当屋さんや
不動産業、そして鈴鹿ファームで取れた農作物の
出荷などで収入を得ています。
中でも、私が特に素晴らしいなぁと思ったのは
このコミュニティの組織論。
ここでは、人と人との間に、上下関係のない
フラットな関係性を大切にしているとのこと。
上下関係がないほうが、問題点や改善点が
指摘されやすく、会社としてもコミュニティとしても
よりよい方向に進んでいけるのだそう。
アズワンには、過去に不動産業界にいらした方が
現在、コミュニティの社長をしておられるものの
コニュニティ内では、「社長係」というスタンスで
皆とフラットに接していらっしゃるみたいです。
「社長だから地位が上」、というのではなく
社長もスタッフも、皆が平等であるということを
社長自らが体現されているんですね。
*こちらは、翌日行ったパワースポット、夫婦岩
もう一つ特徴的なのは、ここのコミュニティは
「ルール」や「命令」などで運営しないということ。
トップダウン方式で作る秩序というのは
組織を管理するのは簡単で効率もよいけれど、
一人一人を大切にするという点では、実は難しい。
では、「〜すべき」というルールや命令の代わりに
何がこの組織を支えているのか。
それは、、、
相手に対する「信頼」と「尊重」、
そして「対話」。
仕事中に、誰かが失敗しても、叱らない。
その人も、失敗したくてしてるのではないから。
始末書を書かせたり、責任をとらせたりする代わりに
みんなで助け合う。
それが、アズワンのスタイル。
全体があっての個人ではなく
まず個人があっての、全体。
つまり、個人が、全体の目的のための
「手段」として使われるのではなく
個人のやりたいことや自発性が先にあって
そこから全体が生まれる、という感じ。
何よりもまず、人を大事にする経営。
スタッフを、会社の利益のために
雇っているのでは、決してない。
スタッフが、生き生きと能力を発揮し
満ち足りた豊かな生活を送るために
会社を運営している、、、という
従来の経営スタイルとは逆の法則。
春に行った共感コミュニケーション合宿での
「活かしあう関係性」というものだったり
先日の参議院選挙で、三宅洋平氏の言う
「自分らしくあれる社会」というのも
記憶に新しいところ。
日本は、昔から「和の文化」が根底にあるので
どちらかというと、集団や全体のために
個人が自己犠牲の精神をもつことが
あわよくば「良し」とされているところも
未だに多々あると思います。
けれど、ここアズワンで見たのは
そういった、旧来の日本の全体主義ではなく
かといって、アメリカのような個人主義とも違う
個人を最大限に尊重しながらも
全体の調和も大切にしているという
まさに、21世紀型の社会の在り方の実践。
こういう社会が、実際成り立つという可能性を
ここアズワンでは感じることができたのが
わたしにとっては大きな収穫でした。
もちろん、ここまで到達した背景には
コミュニティ内での沢山の問題や課題の本質を
丁寧に見つめて、試行錯誤と探求し続けてきた
アズワン創立以来の長い道のりもあります。
今振り返ってみると、今回の一泊二日の訪問で
お会いした方々は、人との繋がりを楽しみながら
生き生きと自分らしくやりたいことをされていて
実年齢よりもはるかに若く見える方ばかりだったのが
とっても印象的でした。^^
さて、到着早々にして、沢山のお話を聞いたのですが
続きは長くなりそうなので、また次回〜。
今日も読んでくださってありがとうございます☆
Hiromi
アズワン・コミュニティ(1)
/カテゴリ: サステイナブル・ライフスタイルこんにちは。
Vibrant AvenueのHiromiです。
少し前に行ってきた、三重県の鈴鹿にある
アズワンコミュニティ。
ここは、いわゆるエコビレッジとは違うけど
日本国内では、とても先進的な試みをしている
オープンなインテンショナル・コミュニティ。
「アズワン」とは、ジョン・レノンの
「イマジン」という曲の歌詞の中に出てくる
‘The world will be as one’ からとったものだそう。
ここの話は、知り合いからも色々と聞いてて、
そのシステム自体にとっても興味があった私。
私が今注目している、アーバンパーマカルチャー的な
横浜のシェアハウス、ウェル洋光台も
実は、アズワンの学びを取り入れていると聞きていたし。
少し前に、三重県に行く機会があったときに
月に一度のコミュニティ訪問の日が重なっていたので
せっかくなので、一泊二日でお邪魔してきました。
ここは、普通の社会とは距離を置いて
山奥で閉鎖的にやっているコミュニティではなく
鈴鹿の町のなかに開かれている
風通しの良い都市型コニュニティ。
どこからどこまでがこのコミュニティの施設だ
という囲いのようなものも無いようです。
最寄りの駅に着くと、コミュニティの方が
車でお出迎えしてくださいました。
車内で話していたら、共通の知り合いも結構いて
リラックスできて良かった〜。^^
向かった先は、ここの中心的な位置付けにある
アズワン・コミュニティステーション。
入り口入ってすぐのところには
年代物のグランドピアノが置いてあり
奥には、広いお部屋がいくつもあったり
本格的な茶道部屋までありました!
ここでまずチェックインし、オフィスの方から
さっそくこのコミュニティのコンセプトについての
お話を伺いました。
2001年に始まり、三重のトランジション運動の
中心でもあるアズワン。
人の心や社会の本質を深く掘り下げながら
誰もが安心して、その人らしく暮らせる社会づくりを
実践を通して深めていっているコミュニティで
以下の3つを柱として成り立っているそうです。
・人として成長し、自己を生かして発揮するための
サイエンズスクール
・本質を探求し、人や社会の本来の姿を明らかにする
サイエンズ研究所
・安心して委ねられる社会で
自分らしく生きるためのアズワンコミュニティ
大家族のようにコミュニティに属しているのは
現在、100人くらいの人たちですが
メンバーも、街に溶け込んで暮らしているので
街の人から見ても、そういうのがあるというのを
知らない人も多いそうです。
メンバー一人一人も、自分にとって丁度いい距離感で
このコミュニティに関わっているそうなので
とっても開かれた、自由な風潮を感じました。
またコミュニティ外からも、「留学生」という形で
体験を通して学びたい人たちを積極的に
受け入れているとのこと。
(海外からも沢山の方が学びに来るみたい)
アズワンは、複数の事業も営んでいて
「おふくろさん弁当」というお弁当屋さんや
不動産業、そして鈴鹿ファームで取れた農作物の
出荷などで収入を得ています。
中でも、私が特に素晴らしいなぁと思ったのは
このコミュニティの組織論。
ここでは、人と人との間に、上下関係のない
フラットな関係性を大切にしているとのこと。
上下関係がないほうが、問題点や改善点が
指摘されやすく、会社としてもコミュニティとしても
よりよい方向に進んでいけるのだそう。
アズワンには、過去に不動産業界にいらした方が
現在、コミュニティの社長をしておられるものの
コニュニティ内では、「社長係」というスタンスで
皆とフラットに接していらっしゃるみたいです。
「社長だから地位が上」、というのではなく
社長もスタッフも、皆が平等であるということを
社長自らが体現されているんですね。
*こちらは、翌日行ったパワースポット、夫婦岩
もう一つ特徴的なのは、ここのコミュニティは
「ルール」や「命令」などで運営しないということ。
トップダウン方式で作る秩序というのは
組織を管理するのは簡単で効率もよいけれど、
一人一人を大切にするという点では、実は難しい。
では、「〜すべき」というルールや命令の代わりに
何がこの組織を支えているのか。
それは、、、
相手に対する「信頼」と「尊重」、
そして「対話」。
仕事中に、誰かが失敗しても、叱らない。
その人も、失敗したくてしてるのではないから。
始末書を書かせたり、責任をとらせたりする代わりに
みんなで助け合う。
それが、アズワンのスタイル。
全体があっての個人ではなく
まず個人があっての、全体。
つまり、個人が、全体の目的のための
「手段」として使われるのではなく
個人のやりたいことや自発性が先にあって
そこから全体が生まれる、という感じ。
何よりもまず、人を大事にする経営。
スタッフを、会社の利益のために
雇っているのでは、決してない。
スタッフが、生き生きと能力を発揮し
満ち足りた豊かな生活を送るために
会社を運営している、、、という
従来の経営スタイルとは逆の法則。
春に行った共感コミュニケーション合宿での
「活かしあう関係性」というものだったり
先日の参議院選挙で、三宅洋平氏の言う
「自分らしくあれる社会」というのも
記憶に新しいところ。
日本は、昔から「和の文化」が根底にあるので
どちらかというと、集団や全体のために
個人が自己犠牲の精神をもつことが
あわよくば「良し」とされているところも
未だに多々あると思います。
けれど、ここアズワンで見たのは
そういった、旧来の日本の全体主義ではなく
かといって、アメリカのような個人主義とも違う
個人を最大限に尊重しながらも
全体の調和も大切にしているという
まさに、21世紀型の社会の在り方の実践。
こういう社会が、実際成り立つという可能性を
ここアズワンでは感じることができたのが
わたしにとっては大きな収穫でした。
もちろん、ここまで到達した背景には
コミュニティ内での沢山の問題や課題の本質を
丁寧に見つめて、試行錯誤と探求し続けてきた
アズワン創立以来の長い道のりもあります。
今振り返ってみると、今回の一泊二日の訪問で
お会いした方々は、人との繋がりを楽しみながら
生き生きと自分らしくやりたいことをされていて
実年齢よりもはるかに若く見える方ばかりだったのが
とっても印象的でした。^^
さて、到着早々にして、沢山のお話を聞いたのですが
続きは長くなりそうなので、また次回〜。
今日も読んでくださってありがとうございます☆
Hiromi