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Punta Monaとその歴史

 

 

前回の続きです)

 

Punta Monaに到着して、まず案内されたのは、

私たちが泊まることになっているテント。

 

フェス用に買ったテントは、今回は使わないことにして

今回は、3人でグランピングすることにしたのだけど、

かなり大きめのテントで、中にはマットレスが3つあり

それでも、かなりスペースが余りまくってて、

予想以上にとっても快適な空間!

 

 

さっそく中に荷物を置いて、敷地を散歩に出かけました。

 

最初は、キャンプエリアと、キッチン周り、

ビーチ、そしてみんなの集うロッジを

ぶらぶら歩いたのだけど、とにかく広い!!

 

 

波の音が気持ちよかったのと、とっても暑かったので、

服の下に水着を着ていたこともあり、波打ち際で

さくっと泳いだりもできて、気持ちよかった!

 

 

この奥にある建物が、みんなの集うロッジ。

 

 

もちろん、全てオフグリッドで、太陽パネルで

発電しています。

 

 

キッチンには、ボランティアスタッフの人たちも

結構入っているみたいで、今晩の夕食を作ってくれていました。

 

 

キッチンのすぐ横には、立派なカカオの木が!

 

 

コンポストトイレは全く臭わないし、

雨水シャワーも、温かさ&水量ともに素晴らしい!

 

 

ひとしきり歩いて、ロッジの方に戻ってみると、

なにやら騒ぎが、、、、。

 

みんなの集まっているところに行ってみたら、

なんと、体長が3mはありそうな大蛇が、、、!!!

 

ちょうど、男の人が棒で捕まえたところだったらしいのだけど、

これ、危険な蛇らしく(ブッシュマスターという種類みたい)

こんなとこでキャンプすることに、不安を感じる私たち。

(実際、この後のキャンプで危険を感じたことはなくてよかった。)

 

 

この後、夕食の時間になると、みんなでキッチンに集まり

大きな輪になって手を繋ぎ、一人一人がチェックイン。

 

30人以上はゲストとして、国内外から集まっていて

みんな、自由人風&パーマカルチャーとかアートに

興味のある人たちが大半でした。

 

スペイン語しか喋れない人は少なく(多少はいたけど)

ここでの生活は、基本的には英語だったので

コスタリカだけど、コスタリカではないような感じ。

 

ここの創始者、ステファンは、マイアミ出身の

アメリカ人で、1997年にこのセンターを作ったのだけど、

初めからこんな大きなパーマカルチャーセンターを

作るヴィジョンはなかったそう。

 

(左がステファン)

 

その数年前に、家族でプエルト・ビエホを旅行していた

ステファンは、その奥地をドライブしていた時に、

巨大なバナナ農園に大量の農薬がヘリコプターで

散布されているのを見てしまいます。

 

さらには、バナナ農園だけでなく、その近くにあった

子供達のサッカー場にまで農薬がかかっていく様子を

目の当たりにし、「これはなんとかしなければ!」

との思いで、アメリカでエコツアーの会社を立ち上げた彼。

 

若者たちに、コスタリカのジャングルの現状や

輸入されているバナナ(や他の食べ物)のこと、

そして、コスタリカの先住民のことなどを

知ってもらうスタディーツアーを始めました。

 

その後、ある時、ボートで釣りをしている時に

嵐にさらわれたステファンは、今Punta Monaがある

この土地に流れ着くという事件が、、、。

(なにかに導かれたように聞こえてしまうのだけど)

 

そこには、Padiというアフロカリビアンのコスタリカ人が

住んでいたのですが、自然とともに生きている

彼のシンプルライフに触発されたステファンは、

その後、若者たちを相手に、この場所で

キャンプ型のエコツアーを始めます。

 

そして、1997年には、このPadiの土地の隣の広大な土地が

売りに出されていたのを知って、エデュケーションセンターを

作る目的で、そこを買い取ったのだそう。

 

 

それまでは、Padiのように、コメ、魚、イモ、プラタノ

などのシンプルな食事を続けていたステファンですが、

その後、植物の多様性や栄養価、生育法などを学び始め、

さらにはハワイでパーマカルチャーデザインコースを修了。

 

 

こういった流れで、Punta Monaはどんどん

パーマカルチャーを実践する場として

変容していったのだそう。

 

今では、ここでもパーマカルチャーの

デザインコースがある他、ヨガやヒーリング、

Medicinal Plants(薬用植物)のクラスなども

定期的に開催されています。

 

アートのセンスも素敵なので、まだそこまで

パーマカルチャーの世界に足を踏み入れていなくても

ここがきっかけで、そういうことに興味を持つ人も

きっと多いはず。

 

ステファンの自己紹介を兼ねた話から

彼のエキセントリックかつオープンな雰囲気が

ひしひしと伝わってきて、そこにいたみんなが

話に引き込まれていきました。

 

 

話をしていなくても、存在感からだけでも

エネルギッシュさがぶわーーーっと溢れ出ている、

まるで太陽のようなステファン。

 

 

そんなこんなで、Roots Gatheringは幕を開けたのでした。

 

 

(つづく)