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バーニングマン

砂漠への恋心

 

8月は、家に一人でいても

どうも気分が高揚しがちな私。

 

どうしたことか、寝てもさめても

アレのことが頭から離れない、、、。

 

 

そう、アレの時期がそろそろくる、、、。

 

 

アレの計画、アレの準備。

 

 

さらに、アレへの妄想。

 

 

今日もまた頭の中は、アレ、アレ、アレ

 

 

世界中に、この時期はおそらく私と同じ症状を

持った人が、多くいるとはと思いますが、、、。

 

 

そう、アレとは、何を隠そう、、、

 

 

 

)'( バーニングマン!!!!

 

 

 

毎年、8月の最終月曜日から一週間

ネバダ州のとある砂漠に、世界で一番

クリエイティブでエキセントリックな街が出現します。

 

 

その名も、Black Rock City。

 

(写真は2011年にセスナに乗った時に

上空から撮影したもの。)

 

 

 

バーニングマン

 

私が初めて行ったのが、2006年。

 

初めて行く人は、会場の入り口にて一旦車から降り

ゴーグルとマスクを装着したスタッフに

かなりド派手に出迎えられながら「鐘」をつくという

しきたりがあるのですが、、、、、

 

 

ワクワクゾクゾクしながら力強く鐘を打った私には

その後の一週間で、自分のそれまでの常識が覆され

人生観が変わる程のインスピレーションを

受けることになるとは、、、

全く思いもよらなかったのでした。

 

 

2006年、バーニングマンの洗礼を受け

晴れてBurner(バーナー)になった年。

 

注)バーナーとは、一般的には

バーニングマン体験者の意。

 

私の見解としては、バーナーとは

バーニングマンを「心の故郷」とすら

本気で思っている人達のこと。

 

 

 

個人的には、今年で5回目となる参加ですが

これまで毎回行くたびに

言葉では語り尽くせない程の

沢山の感動とドラマがありました。

 

端から端までは到底歩くことができない

巨大な街において

自転車とともに駆け抜ける

サバイバルパーティー。

 

携帯もインターネットもない状況で

自分のアンテナを高く保ち

周囲の人達から色んな情報を集めたり

自分の勘を頼りにして

街を遊び尽くす毎日。

 

砂漠の街にぴったりな、眩しいほどに派手で

カラフルなコスチュームを身にまとい

デコレーションされた自転車にまたがる。

 

行き交う見知らぬ人達に声をかけながら

アートオブジェにインスパイアされながら

街をクルーズ。

 

満点の星空のもとで

天高く響きわたる音と一体になったり

明け方まで遊んだ後に、地平線の向こうから現れる

黄金の朝日の光を体いっぱいに受けているときの

あの開放感と高揚感と言ったら、、、

他ではなかなか味わえない!

 

 

毎日が完全燃焼で終わる日々。

 

 

さて、そのBlack Rock Cityでは

センターキャンプのカフェと氷以外は

金銭による売買は禁止されているので

一旦街に入ってしまったら

街のどこに遊びにいっても

全てタダ。

 

Give & Takeではなく、Give & Giveの精神で

街が成り立っています。

 

 

ギフトエコノミーな街。

 

 

クラブやバーのお酒もタダ、入場料もタダ

幸運にも屋台を発見したら、そこのフードもタダ

自転車の修理もタダ、マッサージもヨガもタダ

バスやアートカーでの移動もタダ

そして、奇想天外なワークショップや

数々の珍サービスも全てタダ!

 

 

どこもかしこも、シェアリング天国。

 

 

また、ここでは、バーニングマンのルール

「No Spectator(見物人になるな)」に乗っ取って

参加者全員がアーティスト精神をもって

街を賑わせます。

 

自由過ぎる程自由な自己表現が

そこら中で繰り広げられており

ここにはちょっと書けないような

超過激なものも沢山ありました。

 

 

「出る杭はうたれる」なんていう

古い表現が日本にはありますが、、、

 

アメリカにおいては、出る杭は

どこまでも空高く出続けます。

 

そして、出過ぎたエキセントリックな杭達が集まって

創られたのが、ここBlack Rock City。

 

 

もともと、1986年にサンフランシスコのBaker Beachで

小さく始まったパーティーが年々進化して

場所を砂漠に移して

現在のバーニングマンの原型になったのですが

毎年参加者が増え、今や世界各国から

6万人以上が集まる、史上最強のフェスティバルに。

 

チケットもここ数年、オンラインで事前に名前を登録し

さらには、発売開始時刻にパソコンの前で

スタンバイしてないと、即売り切れてしまい

入手困難な状況に。

(あとは行けなくなった人から買うしかないです)

 

 

このバーニングマン、イベント自体は8月末から

一週間ですが、大多数の参加者にとっては

すでに数ヶ月前~1年前から

本格的に準備が始まっている、というのが普通。

 

 

現地でどんな自己表現をしたいかを考えたり

アートオブジェやアートカー

サウンドカーを創作したり

そのための募金活動やパーティー活動をしたり

自転車をカスタムしたり、遊び道具を集めたり

出会った人々に差し上げるギフトを作ったり

砂漠で快適に過ごすために、色々なグッズを調達したり

グループでテーマキャンプをする場合は

そのオーガナイズをしたり、、、

 

と、まあ、意外にやることは沢山あったりします。

 

かくいう私も、今月は色々な最終準備を進めていて

昨夜もワインを片手に、昼用と夜用の衣装を用意したり

顔を覆うためのマスクをチクチク縫っていました。

 

昼間は陽炎が立ちこめるような、灼熱の大地の中

脱水症状に襲われないよう、水分と日陰を求め、

 

夕方には竜巻や砂嵐によるホワイトアウトが起こり

ゴーグルとマスクで顔を完全防備し

嵐が過ぎ去るのをじっと待ち、、、

 

そして日が沈み、夜が深まるにつれ

気温がぐっと下がり、その落差で

身が縮まる程の寒さを味わうという

典型的な砂漠気候のBlack Rock City。

 

 

ですが、それが実際身体にとって

どんなに苛酷だったかは

喉元過ぎれば熱さを忘れるということわざ通り

次のバーニングマンまでには

すっかり忘れがちになる私。

 

でもそのおかげで、またワクワク気分で

準備ができる、というか。笑

 

 

しかし、今日ふと現地の気温を調べてみようと思って

とあるバーナーのサイトから、Black Rock Cityの

来週の天気予報をチェックしてみたのですが、、、

 

 

なんと、、、

 

 

なんと、、、

 

 

 

月曜、火曜、水曜と、3日間連続で

「SEVERE THUNDERSTORMS(激しい雷雨)」!!

(ひぇ〜〜〜〜!!)

 

 

以前、雷雨ではなかったけれど

少し雨の降った年があり(2007かな?)

その後に空高くダブルレインボーが出た時は

砂漠にいた全員から歓喜の声が上がりましたが、、、

 

今回、本当に3日間、激しい雷雨だったら

一体どうなってしまうんだろう、、、、。

 

これぞ、究極のサバイバルキャンプ!?

私、大丈夫か?

 

 

 

、、、ということで

 

色々心配の種もありますが

バーニングマンの始まりまであと6日。

 

今日も、寝る時間を削って

パッキングや選曲したり、と

いそいそと最終準備をしています。

 

 

ちなみに、今年はステイ先のキャンプで

DJさせてもらう予定に加え

Burning Man Radioにも金曜と土曜に

2度出演させて頂く予定なので

選曲もバラエティに富んでいて

自分でもかなり楽しみです☆

 

 

さて、今年はどんなことになるかなーーーーーー。

ドキドキ。

 

また帰ってきたら記事をアップします〜☆

 

 

PS:6月に、SFのドキュメンタリームービーフェスで公開された

バーニングマンの新ドキュメンタリー「Spark」が

早速iTunesで公開されているようです。

 

興味のある方はこちらよりどうぞ。(アメリカのiTunesのみ)