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エサレンマッサージ

エサレン訪問記 2

 

 

2日目。

 

この日からは、本格的な

マッサージのクラスに入ります。

 

始めに、気功のエネルギーワークをしました。

 

まず自分の両掌をこすりあわせて

掌を温めます。

 

そして、その両掌を肩幅くらいまで離し

そこから、少しずつ近づけていきます。

 

すると、これ以上は右と左の掌が近づかない、

というか、近づけないような幅が見つかります。

 

右掌から出ているエネルギーと

左掌から出ているエネルギーとが

両掌の間に、一つの球状なものを

作り出しているかのように

そこにはまとまった「気のボール」が

はっきりと感じられます。

 

そこで次に、二人ペアになって

一人が、両掌を間にある「気のボール」を

目を閉じたまま感じ

もう一人は目を開けた状態で

自分の手を、相手の「気のボール」の周辺で

自由自在に動かします。

 

そしてお互い、そのとき掌や身体に

どんな感覚が生まれるか

よーく感じ取ります。

 

「気のボール」を作っている側は

目を閉じている間にも

自由に動く相手の手からの気の影響で

掌にビリビリとした感覚を受けたり

掌がビクッと大きく動いたり

両掌の間の幅が、意識せずとも変わったり

体全体が揺れ始めたりすることも。

 

 

気は相互に影響しあうという事を

改めて確認。

 

 

さて、ここからようやく

マッサージの実習に入ります。

 

私もここでは生徒として

参加させてもらいました。

 

 

エサレンマッサージは

その根底には幾つかの神髄がありますが

表面的なマッサージの流れや手法は

ティーチャーによってかなり異なっているので

何度ワークショップをとっても

先生が変わるたびに新たな学びがあって

いつも新鮮です。

 

 

ティーチャーのデモを見たあとは

実際にペアになって練習です。

 

私は、マッサージ歴20年程の男性と組む事に。

 

 

内心「ラッキ〜!」と思ったのもつかの間、、、

相手の手の動きが速くて

なんだかリラックスできない、、、。

 

 

彼のマッサージは、無意識に

自己流マッサージになっていたので

見に来たティーチャーに直されまくり。

 

 

「もっとゆっくり!」

 

「もっともっとゆっくり!!」

 

 

 

彼が意識して手をゆっくり動かすと

私も自然と呼吸が深くなり

相手の手の温かさがさらに肌で感じられ

だんだん、うとうと~~~zzz

 

最後の辺りは、うっかり寝てしまいました。

 

その後は、温かいミントティーを飲んで

眠い目を覚まし、私が彼にマッサージする番。

 

 

私も「ゆっくり」を心がけて

マッサージしました。

 

 

その後、お互いフィードバックを交換するのですが

私も彼から、もっとゆっくりのほうが良かった

という、貴重なフィードバックをもらいました。

 

 

やる方は気づきにくいけど

受ける方にはすぐに感じ取られてしまうのが、、、

 

 

「手の動くスピード」。

 

 

ティーチャーからの皆への質問。

 

 

「なぜ、手の動きが早くなってしまうか

誰か意見はあるかしら?」

 

 

次々と皆が意見を出します。

 

「相手の体を時間内でほぐそうとしてるから」

 

「時間内で、沢山の事をやってあげたいから」

 

「普段の生活ペースの早さがにじみ出てるかも」

 

「頭の中の雑念のせいで、相手の呼吸を無視しているから」

 

 

 

ティーチャー曰く、、、

 

限られた時間で相手にたくさんの事を

やってあげたいと思うのは

サービス精神が旺盛な証拠ね。

 

でも私たちがエサレンマッサージを通して

やろうとしている事は、それとは逆で

相手が、自分の内部をより深く感じられるような

「スペース」 を与えることよ。

 

実は、こちらが沢山の事をやろうとするほど

相手は、「触れられる感覚」 がせわしくなって

自分の内に深く入れないの。

 

 

またティーテャー曰く

これまで違うマッサージを長年やってきて

沢山のテクニックを持ち合わせている人ほど

無意識に手が早く動いてしまい

この「ゆっくり」が出来ない事が多い。

 

なので、ここでは今までのスタイルを

一旦手放して、初心に戻って学ぶのが

一番有効とのこと。

 

 

レクチャーを聞いた時は分かったつもりでいても

実際に練習すると、また色んな疑問が湧いてきたり

思うように上手くできなかったりしますが

これも全て学びのプロセス。

 

ありがたいことに、私も沢山の大切なことを

学ばせてもらっています。

 

 

明日以降の学びのプロセスも

とっても楽しみです。^^

 

(つづく)