ラビリンスウォークとサウンドヒーリング
Bioneersに参加したあとは、サンフランシスコで
時間に余裕があったので、いつもお世話になってる
友人の家にて、日本から一緒に来ていたしかちゃんと
しばしゆっくり過ごすことに。
さて、ノブヒルに住んでいる友人の家すぐ近くには
グレース大聖堂という有名な教会があります。
この教会は、カトリック系ではなく、米国聖公会に属していて
すっごくリベラルなのが特徴。
LGBT(ゲイなどの性的マイノリティの人たち)の権利や
ソーシャルジャスティス(社会の公正)への働きかけも
積極的に行なっています。
さらに、世界的に有名なミュージシャンたちを招いての
コンサートがあったり、なんと教会でのヨガまで!
(写真はサイトから拝借)
サンフランシスコの文化をもれなく反映している
宗教を超えたユニバーサルな在り方が好きで
ちょっとカトリックの雰囲気に馴染めない私でも
昔SFに住んでたときは、ちょくちょく行っていました。
(カフェも併設されてるから、散歩中に入ったりも。)
さらにこの教会の特別なところは、教会の中と外それぞれに
大きなラビリンス(迷宮)が描かれていること。
なんでも、この教会の司祭であり、
心理学の資格も持つローレン・アートレス氏(女性)が
ラビリンスを使ったスピリチュアル・プラクティス、
「ラビリンス・ウォーク(歩くマインドフル瞑想)」を
全米レベルで進めているらしいのです。
今回の滞在中に、タイミングよくこの教会で
「Re:imagine End of Life」というタイトルの
興味深いイベントがあって、友人の友人が
ここでサウンドヒーリングをしていると聞いたので
さっそく行ってみることに。
以前にも何度も来ている教会なのだけど、
今回はもう、一歩踏み入れた時点で、異次元、、、。
教会全体を、クリスタルボウルやハンドパンの音色が包み込み
すごく神聖な空間が出来上がっていました。
まず、ラビリンスの前には、まるであの世への門番のように
案内人がいて、ラビリンスに足を踏み入れる人にたいして
順番にワークの説明をしてくれます。
-ラビリンスに入るときは、頭を鎮め、私語はせず
自分の内側に意識を向けていくこと。
-前の人を抜かしたり、立ち止まったりしてもいいので
自分のペースを大事にして歩くこと。
-真ん中のオープンなスペースには、留まりたいだけ
留まっていい。
、、などなど
一通りの説明を聞いてから、ゆっくりとラビリンスに入ります。
ゆっくりあるいていると、最初の数分は、周りを歩いている
他の人たちの存在にも目がいっていたのだけど、次第に
外のことはどうでもよくなってきて、だんだんと、
これまでの自分の人生に意識が向かっていきました。
特に、小さかったときのこと、特に、しつけの厳しかった
祖父のことなどが、じわじわと思い出されてきました。
幼い頃に両親を病気で亡くし、さらには第二次世界大戦で
兄弟の一人も亡くし、生きることに必死だった時代に
子供ながら、兄弟たち(私の母)を育て上げた祖父。
過酷な時代を駆け抜けた祖父にとってはきっと、
私をしつけるとき、私がこの世で病気や事故で早死にせず、
生きぬいて欲しい、そんな願いがあったのかな、、と想うと
歩きながら、涙が出そうに。
そして、湧き出てくるいろんな想いを、クリスタルボウルや
ハンドパンの音色が、優しく昇華してくれる。
歩いている、ということもあって、それ以外にも
いろんな出来事や想いが意識に上ってきました。
歩き終わって、まだ余韻に包まれつつ、教会の歴史を描いた
いくつもの壁画を見ていると、一つふと目に留まったのが
色んな国の人がいて、そこに国連の紋章の描かれているもの。
1945年、まだ第二次世界大戦が終わっていなかったとき、
サンフランシスコでは、連合国50カ国が参加して
国連の設立を通して国際協力の体制を作り上げる会議が
開かれていたのですが、その時の様子が描かれたものでした。
戦争と平和。
世代間の愛。
点が線で繋がる瞬間。
今回のラビリンスウォーク、自分の中では
「平和」に向けて、いろんな想いがつながる
そんな時間でした。
かなりディープだったのだけど、教会に響く音色のおかげで
最後まで、穏やかな気持ちで歩くことができて、
あらためて、サウンドヒーリングの素晴らしさに気づけたのも
よかった。
そして、こんなイベントが定期的にあるサンフランシスコ、
やっぱりいいなぁ。
PS: この教会でサウンドヒーリングをしていたガブリエルは
本当に透き通った柔らかいエネルギーの持ち主。
SF滞在中は、彼の別のイベントにも参加できて、
その深淵な音の世界に、すっかり虜になりました。^^
(これを書いている今も、彼の音楽を聴いてるところ)