エサレン訪問記 1
只今、カリフォルニア州のビッグサーにある
エサレン研究所に来ています。
本日から六日間にわたって行われる
エサレンマッサージのワークショップに
ティーチャーアシスタントとして参加中。
ここ3~4年は、ワークショップやその他
何かしらの機会がある毎に
エサレンの地を訪れているのですが
アシスタントとしての参加は今回初めて。
かといって今回は、事前の準備や
通訳の役なども特にないので
特に気負うこともなく
内心かなりバケーション気分(?)で
リラックスしてのエサレン入りとなりました。
今回のワークショップのテーマは
「クラシック・エサレンマッサージ」。
エサレンマッサージの基本的な神髄が
詰まったものになりそうです。
ティーチャーは、エサレンの大御所
デボラとエレン。
デボラは、去年ワークショップをとって以来
私のお気に入りとなったティーチャーで
エレンは、以前彼女のワークショップを
日本人生徒さん達にプロモートしたことがある
何かとご縁のあるティーチャー。
クラスの初日である今日は
昼は施設内で自由に過ごし、夕食後に
これから六日間、共に「学びの旅」に出る
生徒さん達との顔合わせとなりました。
クラスの始めにまず、音楽に合わせて
皆、部屋を自由に歩き回り
頭、首、肩、腕、胴、ヒップ、足を
ティーチャーの言葉に従って
順番に緩めていきます。
その後は、軽く自由に踊りながら
周囲の人と目で挨拶。
次は、同じような背丈の人を見つけてペアになり
その人と背中同士を合わせて
自分の体重をゆっくりと相手の背中にかけ
お互いに体を支えあうと同時に
少しクネクネ動いて
自分の背中で相手の背中をマッサージ。
その後は、また別の人とペアになって
「今回のワークショップに来た目的は?」
「その目的を達成するのを妨げそうなブロックは何?」
「そのブロックをとるには、どうすればいいか?」
という質問についての自分なりの答えを
相手に伝えるワークをして
ワークショップに対する心の持ち方を
明確にしました。
一方が話しているときは
他方は口を挟まず、完全に聞き役に徹し
相手をありのままに受け止めます。
こういうクラスの始め方も
エサレンスタイルの一つ。
その後はようやく全員で輪になって
一人一人の自己紹介。
総勢20数名、世界各国から
カラフルでパワフルな仲間達が集合しました。
割と平均年齢の高いグループでしたが
実年齢とは裏腹に、皆さん内面は
若くてはつらつとしててとってもオープンな上に
ユーモアのセンスも抜群で
溢れんばかりの人を惹き付ける魅力を持つ方が
なんと多い事!
その場にいる私は
まだ人生始まったばかりの
初々しいひよこちゃん状態。笑
デボラとエレンも自己紹介をします。
デボラは、エサレンで1960年代後半に
マッサージを始めて、もう45年程になる大ベテラン。
この地でアイダ・ロルフ(ロルフィングの創始者)からも
多くの学びを直伝された方で
様々なボディワークに精通しています。
かなり痩せているけれど
ヨガやズンバのインストラクターでもあり
シャープな感性ときわどいユーモアのセンス(?)を
持ち合わせた、パワフルな女性。
エレンは、タッチによるヒーリングと
ダンス、歌の伝道師で
マッサージも30数年やっている
こちらも大ベテラン。
エサレンのみならず、日本やバリ島の他
世界中を飛び回って色んなワークショップを行い
その生き方は、まさにノマド的。
どっしりと構えながらも
軽やかなエネルギーを持ち合わせており
独特のオーラを持った、笑顔がチャーミングな女性。
二人とも「たくましさ」と「しなやかさ」を
同時に兼ね備えてつつも
個性がかなり違っていらっしゃるので
マッサージのスタイルや教え方にも違いがありますが
この日、二人が口を揃えていっていた事がこれ。
マッサージをする人は、ヨガやダンス
マーシャルアーツなどのコンシャスムーブメントも
しっかり日常的に行って
身体のエネルギーの循環をよくすることが大事よ!
そしてクラスの最後に
皆で輪になった状態のまま
自分の右掌を下向きに、左掌を上向きにして
左右にいる人と、掌同士を合わせ
輪全体にエネルギーを回しました。
ちなみに、ポラリティセラピーの考え方によると
右手はプラス極、左手はマイナス極の
性質があるそう。
私の掌にも、皆からの強いエネルギーが流れ込み
ビリビリとした感覚を明らかに感じました。
さて、今回の愉快なメンバーでワークショップ。
どんな学びの旅が待っているのか
初日から楽しみです。
(続く)