カルマキッチンとお金と自由と

 

タオスのアースシップの旅の後は、ベイエリアに戻り、

数日間ほど、のんびりタイムを過ごしてきました。

 

週末は、バークレー在住のKanaちゃんたちと、

カルマキッチンにて食事をすることに。

 

 

カルマキッチンは、バークレーにあるインド料理店。

 

ただ、その料金システムが、普通のレストランとは

全く違います。

 

それというのが、私が以前から注目している

「ギフト経済」スタイル!

 

ギフト経済とは、簡単に説明すると、

商品やサービスに値段が付いておらず、

それを受け取る人が、自分の心で感じた価値を

相手に渡すというもの。

 

さらに、ここでは、ペイフォワードのスタイルも

取り入れられています。

 

つまり、自分が食べる食事のお代は

前の人たちがすでにギフトしてくれているから、

お金を持っていない人でも

食事をいただくことができます。

 

この辺りは、ゴエンカ氏のヴィパッサナー瞑想の

合宿も、同じスタイルですね。

 

*カルマキッチンは、ニップン・メッタという方が

始めたのですが、彼のインタビューはこちらをどうぞ。

 

ニップンは以前、別のインタビューで、

食べるだけ食べて、お金を置いていかない人に対しては

さらに「GIVE」をするんだ、と答えていました。

 

何度でも、無料で食事を提供し続けるんだ、と。

 

相手の心のコップに水が満タンに入るまでは

とにかく与えると、ある時、彼らも自発的に

お皿洗いなどのボランティアをし始めるのだそう。

 

 

「Give & Take」ではなく、「Give & Give」。

 

 

こういうあり方、かっこいいなぁ。

 

 

今回、サンフランシスコのダウンタウンからバートに乗って

ダウンタウンバークレーまで向かいました。

 

早速、レストランのドアを開けると、なんとびっくり!

 

ニップン本人がお出迎えしてくれるではないですか!!

 

 

まさか創始者本人がここにいるなんて思ってなかったので、

私もかなちゃんも嬉しくて、テンションUP!!

 

 

太陽のような明るいエネルギーを放つ彼に案内され

席について、早速カレーを注文。

 

メニューに値段が書かれていないのがなんだか不思議。

 

 

早速みんなで運ばれてきたカレーをいただき、

美味しいものは、どんどんおかわりもしました。

 

 

たっぷり食べて満足したところで、それぞれが

自分が支払いたい金額をギフトさせていただきました。

 

↑お会計には「トータル0円」と書かれています。

 

 

決められた価格を、対価として支払って出るのではなく、

自分の心が感じた価値を、感謝とともにお金に乗せて

次の人の食事のために置く。

 

 

丁寧に自分の心の中で対話してお金を置いたので、

「支払い」の行為がいつもよりも神聖に感じられ

さらにはお店を出てからも、エネルギー的なレイヤーで

大きな循環の中にいる感覚がじんわりと続きました。

 

 

これをきっかけに、あらためて考えた「お金」について

シェアしてみたいと思います。

 

ここ、サンフランシスコ・ベイエリアでは

ここ数年で急速に、IT企業やスタートアップ系の

ヒップスターたちによるジェントリフィケーションが進み、

これまで長年住んでいた多様な文化背景を持つ人たちが

街を追われています。

 

 

彼らのライフスタイルは、消費的な傾向が強く、

しかも、クオリティに関しては、本物志向。

 

サードウェーブコーヒーのカフェも多いし、

おしゃれなレストランも次々にできています。

 

でもこれは、「人が作った価値」を消費するという行為。

 

そしてそこでは、「価格」がついているのだけど、

その価格というのは、売り手側が作ったもの。

 

消費者の中で、その価値を盲目的に信じる人や、

その価値に同意する人たちに商品を売ることで

ビジネスは成り立ちます。

 

 

でも、ここでふと立ち止まって考えてみると

「価格=価値」以外の価値の決め方も

あるのではないかなぁ、と思います。

 

 

自分は、他人が決めた価値をそのまま信じるか。

 

それとも、自分自身でその価値を決めたいか。

 

 

今の先進国においては、前者を軸に経済が回っていて、

自分で価値を考えずに生活することができるので

ある種、気楽ではあります。

(そして私の人生では、「気楽さ」もすごく大事^^)

 

その気楽さも享受しつつ、もう一人の自分は

「これは私だったらいくら払いたいかなぁ」

「これを私は作ることができるかなぁ」と

心に問いかけることもしていきたいと思っています。

 

それによって、世の中が作った価値に流されることなく

自分の中で、オリジナルな価値観をクリエイトできる、

そんな気がしています。

 

 

お金に関連することで、よく自問自答していることを

ちょっと挙げてみました。

 

 

・何をかっこいいと思うか?

 

 

・何に対しては、お金を使いたいか?

 

 

・何を大切にして生きていきたいか?

 

 

・お金に変えられないものは何か?

 

 

 

 

 

あと、最近よく思うのが、、、

 

「お金から自由になる」というのは

ビジネスをしたり、不労所得などを得ることによって

いわゆる世間一般的に呼ばれている

「経済的な自由人(お金持ち)」に

なることとはまた違う、と私は考えています。

 

 

「自分は、お金があってもなくても、

〇〇(本当の願い)という生き方をする!」

 

 

これこそが、本当の意味で

「お金から自由になる」ということであり、

精神的な自由にもつながるものだと思っています。

 

 

 

お金に関しては、この世の中が多層的な分、

正解があるというよりは、色んなレイヤーで

生きていくのが、今の私のスタイルなのだけど、

これからも、お金の色んな側面というのは

探求し続けていきたいなぁ、と思います。

 

 

長くなったので、今回はこの辺で〜^^

 

 

ひろみ

 

PS: カルマキッチンの帰り際に、ニップンが

おもむろにポケットから取り出して、

「これあげる!」といってギフトしてくれた

ペンダントヘッド。

 

ギフト精神のリマインダーとして大切にしたいな。