祈りのセレモニー「世界平和交響曲(SOPP)」(2)

 

前回の続きです)

 

SOPPのメインの式典は、野外で行われます。

 

この日は晴天で、青空と富士山のコントラストが美しい、

とっても心地の良い日でした。

 

まずは、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教、神道、

仏教、ヒンズー教、そして白光真宏会、、、という

世界の宗教指導者の方たちが、ステージに上がり

それぞれの立場から、挨拶と共に

平和の祈りを述べられました。

 

私たち参加者も、それぞれの宗教指導者の合図で

その宗教・宗派の方法で、祈りの言葉を繰り返します。

 

なんとユニバーサルな、、、!!

 

白光真宏会だけでなく、あらゆる宗教の祈りを

一つの場所で繋げているのが、私がSOPPに感動した

大きな理由の一つです。

 

 

その後、国内外から来られている来賓の方々の紹介や

それぞれの方からの平和に対するメッセージなど、

式はさらに続いていき、、、

 

ここからが、私的には鳥肌の瞬間なのですが、

式の後半に、世界各国の国旗を持った方たちが

後ろの方でスタンバイしている光景を目にしました!

 

 

そして、壮大な音楽に合わせて、その国旗を持った方たちが

順にステージの方に向かって行進します。

 

↑その他全ての地域(自治区など)を表す、地球の旗

 

それぞれの国の名前が順に呼ばれ、その国の国旗が

ステージに上がると同時に、その国の言葉で

「平和(peace)」を意味する言葉が唱えられます。

 

多民族国家に関しては、それぞれの民族の言葉で

「平和」を意味する言葉が唱えられます。

 

 

Peace(英語)、Pas(スペイン語)、Pe(フランス語)、

Salaam(アラビア語)、Shaanti(ヒンディ語)、、、

 

その他、これまで聞いたことのない沢山の言語で

計194の国や地域のために「平和」を唱えました。

 

 

 

May Peace prevail on Earth…

 

 

そして最後に、人だけでなく、海、山、大地、動物、

植物、鉱物、水、空気、太陽、地球に感謝を捧げました。

 

 

このような素晴らしい「地球市民の集い」が

私たちの住むここ日本で行われていたことを、

これまでは全く知らなかったのですが、

このタイミングで参加できて本当によかったし、

興味のある方にはぜひ来年以降、行ってもらいたいと

心から思っています。

 

 

国境を超えて、全ての人たちの平和のために

自分のいのちを使いたい、、、

 

 

「祈り」のパワーをこれまで生きてきた中で

一番強く体感しながら、そんな風に感じて過ごした、

初めての世界平和交響曲(SOPP)でした。

 

 

最後に、この日はるばる海外から参加してくれていた

ニメッシュ(ニモ)・パテルを紹介します。

 

 

ニモは、ウォートンスクールという

世界的に最も高い評価を受けるビジネススクールを

卒業し、NYのウォールストリートの一角で働きつつ

MTVにも出演する異色のラップアーティストとして活躍。

 

けれど、お金と名誉の道は苦しみしか生まないと感じ

それまでに手にした全てを手放して、およそ8年に渡り

インドのスラム街で恵まれない子供達に衛生教育などを

行ったのだそう。

 

やがて、音楽への愛が蘇り、Empty Hands Musicを設立。

 

人は誰もが何も持たずに生まれ、そして死ぬ。

その間、何を大事に生きていきたいか?

という問いが、レーベル名の由来だそうです。

 

大きなことをするのではなく、小さな一つ一つの事柄に対し、

愛を持って献身することをモットーに、

人々が優しさで繋がること、助け合うこと、

自分にできる何かをすること。

 

ニモは、こうした生き方を体現し、メッセージとして伝えている

とっても素敵なアーティスト。

 

彼がSOPPのステージで歌ってくれた歌を

紹介します。

 

 

 

 

「ただ種を蒔くだけ」(日本語訳)

ニメッシュ(ニモ)パテル&ダニエル・ナモッド

 

長いあいだ、走ってきた

前は知らなかったけど、今は知っている

果実は必ず実るということを

 

でも、果実はむりやり叩き落とすことはできない

果実が実るには時間がかかる

まず種を植えること

そうして今、それを見れるんだ

 

でも、根っこはいつも成長している

私がそこに居ようと居まいと

 

育つものはおのずと育つ

死ぬものはおのずと死ぬ

上手くゆくものは上手くゆく

飛ぶものは飛んでいく

失敗するものは失敗する

飛躍するものは飛躍する

私は、ただ種を植えるだけ

 

人生もそのようなものさ

今この瞬間のために生きているんだ

時がきたら、すべてを手放せばいい

つまり、ただ明け渡すだけ

何もコントロールしなくていいのさ

 

粘土細工や壺、陶芸には興味はもたない

道の脇に座り込んで、それらを広げて

果物が落ちてくるのを待ってることにもね

 

心は全てを手放して、あるがままに流れるまま

気分は最高

 

がむしゃらに求めるのではなく、心を放つ

なんて素晴らしい気分なんだ

何も握りしめず、心は自由そのもの

 

私たちはこう教えられてきた

手で掴みとったものが「金(ゴールド)」に変わると

 

でも今、私たちはそれを手放した時こそ

金(ゴールド)を手にすることを知ったんだ

 

名誉なんていらない

そんなのは持つものではないから

 

種が撒かれた時、大いなる力がより深く働く

そして、その種が真実であれば

それこそが金(ゴールド)を生むんだ

 

けれど、本当の金(ゴールド)とは、

心からの喜びのことなんだ

 

流れのままに生きはじめた時

流れのままに生きている時

君はただ微笑むだけ

 

なぜなら、君は今、このことを知っているから