バーニングマンにおいては
「炎」の存在はとても大きい。
会場のあちこちに点在する
炎を噴射するアートカーや
火を使ったオブジェたち。
土曜の夜、世界クラスのファイヤーダンサー達による
華麗な舞の後、会場中の皆に囲まれて
花火と共に勢いよく燃やされるMan。
とてつもなく大きな炎のパワーによって
土曜の夜は気分がマックスに高揚し
心の中の情熱はメラメラと掻立てられ
炎の熱は風に乗って顔に吹き付けられ
極陽のエネルギーは身体中にみなぎり
とにかく熱い。
年々、参加者が増えている分
土曜の夜にManを取り囲む人達や
アートカーの数は、かなり増えた。
むやみに歩き回ろうものなら
人混みと爆音とアートカーのネオンの混沌の中で
五感はオーバーロードになり
エネルギーはもみくちゃになってしまいがち。
だけど、仲間のアートカーの高台に避難し
呼吸を整えて辺り一帯を見渡した時に
眼下にふと、巨大な創造性と情熱を持った
「集合意識」の存在を感じ
瞬間的に鳥肌が立つ私。
この集合意識が、来週からまた個人として
世界中に散り散りになって、今後はまた
それぞれの居場所から世の中に向けて
爆発的な創造力を発信していくんだろうなぁ。
あの巨大な意識の一部になることを経験したら
これまで自分には出来ないと思っていたことも
実は全て出来る、とすら思えてしまうから不思議。
さて、バーニングマンで儀式として燃やされるのは
Manだけではありません。
こちらのテンプルも
日曜の夜になると燃やされます。
テンプルは、Manとともに、バーニングマンのシンボル。
これは毎年異なるデザインで、砂漠の中でもとりわけ
神聖かつ芸術的な建物。
毎年、選ばれたアーティストが
想像を絶する時間と労力をかけて、
丁寧に制作します。
皆ここにきて、親しかった故人へ
メッセージを残します。
テンプルの中では、座って瞑想したり
自身の内なる声と対話したり
側にいる人と語ったりハグしたりして
厳かに時間が流れていきます。
このテンプルが燃やされる時は、周囲は静まり返り
皆の涙と祈りに見守られながら
そこに集められたエネルギーが
煙と共に天に昇華します。
今年は、ピラミッド型のテンプルだったので
燃える時もずっと、炎がピラミッドの型を保っていて
なんとも神秘的、幻想的な光景でした。
その炎をじっと眺めていると
ここでも「大いなるもの」との繋がりや
宇宙における自分の小ささを
感じることができてしまう。
これまで過去に4回参加した時の
過去の自分の姿たちが
走馬灯の様に脳裏に浮かぶ、、、。
当時の初々しかった自分や
悩んだり葛藤していた自分
友達と大笑いしつつハグしていた自分
不器用なりに新しいことに挑んでいた自分などが
とても懐かしく思える。
その過去の全ての体験が
まるで奇跡だったかのように感じられてしまう。
今この瞬間に目に映る炎は
一秒前に見ていた炎とは違うように
今ここで炎を見ている私も
一瞬前の私とは違う。
過去も未来も、本当は「今」の私の心が見ている。
意識は常に生まれては消え
私はこの炎のように
「今、この瞬間」にしか存在していない。
、、、なんてことを想いつつ
じーっと炎に見入ること数十分。
炎の先があたかもあの世へ続いているかのような
不思議な感覚に浸りかけていた、そんな時
炎の中から小さな竜巻が幾つも発生!
それはまさに、故人達の魂や、過去のエネルギーが
「ありがとう」と言って、天高く舞いながら
光の世界に帰っていくような
とても美しい光景でした。
書き出された悲しみのエネルギーや
不必要な感情は、火によって浄化され
祈りのメッセージは煙となり
風に乗って外の世界に吹き流されていく中
皆が一体になって、炎と共に
「癒し」と「意識の変容」を体験する。
バーニングマンの中でも、とりわけ特別な儀式。
この日を境に、また新たな人生の章が始まる
といっても過言ではないくらい。
気持ちがパワフルにリセットされる
そんなTemple Burn。
(炎に見入りすぎて、写真すらとれず。)
炎には、人を思いきり高揚させてくれるパワーと
人の心を深く癒してくれるパワーが両方あることを
土日の両日で体感。
今年もここに来ることができて、本当に良かった。
砂漠での癒し。
毎日の会社勤めの中で抑圧されていた
「内なる創造力」を目覚めさせたり
壮大なアートオブジェに刺激されて
心の底から感動したり
長時間踊り続けるうちにエゴが消え去り
宇宙との繋がりやワンネスを体感したり
奇想天外なワークショップを受けて
新たな生き方を見だしたり
マッサージやハグ、ダンスしつくすことで
身体を解放したり
砂漠中を天真爛漫に遊び尽くす事で
子供の頃のような純粋な心を思い出したり
本気で遊ぶうちに、自分が本当に情熱を持って
やりたい事が見えて来たり
携帯やPCから離れて、自分や他人と
対話することで、感情をより鮮やかに感じたり
燃えるテンプルの炎と共に
自分の心の中にあった「何か」を手放したりして
人生の新たな章へ航海にでる、、、
そんなきっかけとなる体験の詰まった街
Black Rock City。
今年も癒しと気づき、感動をありがとう。
PS: 帰って来てから読んだニュース。
実は今年は、かなりの数の警察が監視にくると
事前に知らされていたのですが、、、
週の半ばの木曜日の昼間に、突然
サイレンと共に50人程の警察官達が
一斉にパトカーに乗ってテンプルに向かって
堂々とやって来たらしい。
そこにいたバーナー達の誰もが
何かしらの犯罪取り締まり行為が行われるのではと
内心動揺する中、なんと、警察官達の目的は、、、
今年の6月に無くなった
とある仲間の警察官マイケルのために
「敬礼」するためだったらしい。
実はマイケル、過去に何年もバーニングマンの警備に当たり
バーニングマンにとても好意的だったとのこと。
そこにいたバーナー全員が
目の前で起こっている事の意味に気づき
皆でテンプル内にてマイケルのために黙祷を捧げ
その後、警官のスピーチと共に式は終わり
テンプルは拍手喝采に包まれたらしい。
これまで、警察との間に心の壁を作っていたバーナー達も
今回、このような形で警察がバーニングマンに
「参加」してくれたことで、彼らへの敬意や
人間レベルでの一体感を感じられて感激した、とのこと。
愛のあるニュースだな〜。^^
バーニングマン 4 ☆砂漠と炎と癒し☆
/カテゴリ: 音楽&アートバーニングマンにおいては
「炎」の存在はとても大きい。
会場のあちこちに点在する
炎を噴射するアートカーや
火を使ったオブジェたち。
土曜の夜、世界クラスのファイヤーダンサー達による
華麗な舞の後、会場中の皆に囲まれて
花火と共に勢いよく燃やされるMan。
とてつもなく大きな炎のパワーによって
土曜の夜は気分がマックスに高揚し
心の中の情熱はメラメラと掻立てられ
炎の熱は風に乗って顔に吹き付けられ
極陽のエネルギーは身体中にみなぎり
とにかく熱い。
年々、参加者が増えている分
土曜の夜にManを取り囲む人達や
アートカーの数は、かなり増えた。
むやみに歩き回ろうものなら
人混みと爆音とアートカーのネオンの混沌の中で
五感はオーバーロードになり
エネルギーはもみくちゃになってしまいがち。
だけど、仲間のアートカーの高台に避難し
呼吸を整えて辺り一帯を見渡した時に
眼下にふと、巨大な創造性と情熱を持った
「集合意識」の存在を感じ
瞬間的に鳥肌が立つ私。
この集合意識が、来週からまた個人として
世界中に散り散りになって、今後はまた
それぞれの居場所から世の中に向けて
爆発的な創造力を発信していくんだろうなぁ。
あの巨大な意識の一部になることを経験したら
これまで自分には出来ないと思っていたことも
実は全て出来る、とすら思えてしまうから不思議。
さて、バーニングマンで儀式として燃やされるのは
Manだけではありません。
こちらのテンプルも
日曜の夜になると燃やされます。
テンプルは、Manとともに、バーニングマンのシンボル。
これは毎年異なるデザインで、砂漠の中でもとりわけ
神聖かつ芸術的な建物。
毎年、選ばれたアーティストが
想像を絶する時間と労力をかけて、
丁寧に制作します。
皆ここにきて、親しかった故人へ
メッセージを残します。
テンプルの中では、座って瞑想したり
自身の内なる声と対話したり
側にいる人と語ったりハグしたりして
厳かに時間が流れていきます。
このテンプルが燃やされる時は、周囲は静まり返り
皆の涙と祈りに見守られながら
そこに集められたエネルギーが
煙と共に天に昇華します。
今年は、ピラミッド型のテンプルだったので
燃える時もずっと、炎がピラミッドの型を保っていて
なんとも神秘的、幻想的な光景でした。
その炎をじっと眺めていると
ここでも「大いなるもの」との繋がりや
宇宙における自分の小ささを
感じることができてしまう。
これまで過去に4回参加した時の
過去の自分の姿たちが
走馬灯の様に脳裏に浮かぶ、、、。
当時の初々しかった自分や
悩んだり葛藤していた自分
友達と大笑いしつつハグしていた自分
不器用なりに新しいことに挑んでいた自分などが
とても懐かしく思える。
その過去の全ての体験が
まるで奇跡だったかのように感じられてしまう。
今この瞬間に目に映る炎は
一秒前に見ていた炎とは違うように
今ここで炎を見ている私も
一瞬前の私とは違う。
過去も未来も、本当は「今」の私の心が見ている。
意識は常に生まれては消え
私はこの炎のように
「今、この瞬間」にしか存在していない。
、、、なんてことを想いつつ
じーっと炎に見入ること数十分。
炎の先があたかもあの世へ続いているかのような
不思議な感覚に浸りかけていた、そんな時
炎の中から小さな竜巻が幾つも発生!
それはまさに、故人達の魂や、過去のエネルギーが
「ありがとう」と言って、天高く舞いながら
光の世界に帰っていくような
とても美しい光景でした。
書き出された悲しみのエネルギーや
不必要な感情は、火によって浄化され
祈りのメッセージは煙となり
風に乗って外の世界に吹き流されていく中
皆が一体になって、炎と共に
「癒し」と「意識の変容」を体験する。
バーニングマンの中でも、とりわけ特別な儀式。
この日を境に、また新たな人生の章が始まる
といっても過言ではないくらい。
気持ちがパワフルにリセットされる
そんなTemple Burn。
(炎に見入りすぎて、写真すらとれず。)
炎には、人を思いきり高揚させてくれるパワーと
人の心を深く癒してくれるパワーが両方あることを
土日の両日で体感。
今年もここに来ることができて、本当に良かった。
砂漠での癒し。
毎日の会社勤めの中で抑圧されていた
「内なる創造力」を目覚めさせたり
壮大なアートオブジェに刺激されて
心の底から感動したり
長時間踊り続けるうちにエゴが消え去り
宇宙との繋がりやワンネスを体感したり
奇想天外なワークショップを受けて
新たな生き方を見だしたり
マッサージやハグ、ダンスしつくすことで
身体を解放したり
砂漠中を天真爛漫に遊び尽くす事で
子供の頃のような純粋な心を思い出したり
本気で遊ぶうちに、自分が本当に情熱を持って
やりたい事が見えて来たり
携帯やPCから離れて、自分や他人と
対話することで、感情をより鮮やかに感じたり
燃えるテンプルの炎と共に
自分の心の中にあった「何か」を手放したりして
人生の新たな章へ航海にでる、、、
そんなきっかけとなる体験の詰まった街
Black Rock City。
今年も癒しと気づき、感動をありがとう。
PS: 帰って来てから読んだニュース。
実は今年は、かなりの数の警察が監視にくると
事前に知らされていたのですが、、、
週の半ばの木曜日の昼間に、突然
サイレンと共に50人程の警察官達が
一斉にパトカーに乗ってテンプルに向かって
堂々とやって来たらしい。
そこにいたバーナー達の誰もが
何かしらの犯罪取り締まり行為が行われるのではと
内心動揺する中、なんと、警察官達の目的は、、、
今年の6月に無くなった
とある仲間の警察官マイケルのために
「敬礼」するためだったらしい。
実はマイケル、過去に何年もバーニングマンの警備に当たり
バーニングマンにとても好意的だったとのこと。
そこにいたバーナー全員が
目の前で起こっている事の意味に気づき
皆でテンプル内にてマイケルのために黙祷を捧げ
その後、警官のスピーチと共に式は終わり
テンプルは拍手喝采に包まれたらしい。
これまで、警察との間に心の壁を作っていたバーナー達も
今回、このような形で警察がバーニングマンに
「参加」してくれたことで、彼らへの敬意や
人間レベルでの一体感を感じられて感激した、とのこと。
愛のあるニュースだな〜。^^