Deepゼミ 4 — 「ニュートラル」 という境地—

 

前回の記事の続きです。

 

さて、クモの写真を見た時の腕の反応が

OFFからONに変わった私とEさんですが

果たして、腕がONになったということは

クモを「好きになった」ということでしょうか?

 

 

、、、これ、実は違います。

 

 

OFF:その物事に対して潜在意識下で

ストレスを感じている状態。

 

ON:その物事に対して潜在意識下で

ストレスを感じていない状態。

 

つまり、腕がOFFからONになったということは

潜在意識下のストレスを「手放した」ということ。

 

好きになったのではなく、潜在意識のレベルで

その対象物や出来事が、どうでもよくなるのです。

 

 

 

「どうでもよくなる。」

 

 

 

投げやりに聞こえるこの言葉ですが

ここでの意味は、それまでの

「ネガティブな執着」を手放して

ニュートラル(中立)になるということ。

 

 

ネガティブ、ニュートラル、ポジティブという

感情のギアがあるとすると

このニュートラルというのは、言わば

「反応しない」という状態。

 

心の窓が透明な状態ともいえるかも。

 

 

また、こんな見方も。

 

AとBのうち、どちらを選ぶか迷って

筋肉反射テストで、AはOKで、Bはだめだ、と

潜在意識から答えが出たとします。

 

ここで、単純にAを選ぶ、ということは

まだお遊びのレベル。

 

キネシオロジーでは、Bに着目して

BでもOKになるまでバランス調整をします。

 

よって、AでもBでも、どっちでもOKになる。

 

これが、ニュートラルの境地であり

キネシオロジーが目指すところ。

 

心のフィルター

 

今回のゼミで仲良くなった、クラスメイトのSさん。

 

幼少期に、父親がよそに家庭をつくってしまい

自分と兄弟、そして母親をおいて出て行ったので

その後、父親に対して長年

恨みや寂しさの感情を抱いていたそう。

 

後年になって、自分たち家族のもとに戻ってきて

何事もなかったかのように自分に接してくる父親に対し

「今さら帰ってくるとは、何様なの?」という

怒りや憎しみ、不信感も抱いていたとのこと。

 

さらに、そんな感情を抱いてしまう自分に対しても

嫌悪感や罪悪感などを感じるという

三重の辛さを味わってきたのでした。

 

さらに彼女は、自分が幸せになると

父親が喜んでしまうと思い

父親の喜ぶ顔を見たくないがために

彼との結婚すらもためらい続けていたのです。

 

父親へのネガティブな執着、つまり

「自分の不幸せ」という当てつけによって

自分の幸せを犠牲にしていたのSさん。

 

彼女がゼミを通して気づいたことの一つは

「自己愛の低さ」。

 

「私は愛される価値がない。

だからお父さんは出て行ったんだ、、、。」

 

というのが、子供の頃のSさんの解釈だったようでした。

 

そんな彼女は今回のゼミで

度重なるキネシオロジーでの調整を体験し

長年抱いていた、父親に対するネガティブな執着を

手放し始めました。

 

 

その結果、父親や、それに関する

過去の出来事や感情に対して

 

「今の自分にとっては、それらはどうでもいいわ」

 

と思えるようになっていったのでした。

 

 

そういった一つ一つの気づきを

ゼミのシェアリングの時間に

勇気を持って話してくれるSさんに

毎回心を動かされていた私。

 

そんなSさんがある日クラスで

晴れやかな笑顔で言った言葉。

 

 

「これまで、<どうでもいい>っていう

選択肢があることに、気づいていなかったんです。

 

今まで、どうしても父親のことを

好きになれなくて、長い間すごく苦しかったけど

それが今、<どうでもいい>って思えたことで

とても心が軽くなった感じがしています。」

 

心の解放

 

好きも嫌いも、一言で言うと執着。

 

なのでそこには、感情が生まれます。

 

感情とはその人にとって

その時点での主観的な「真実」。

 

強い感情を抱いているときには

きっかけとなる過去のストーリーが

背後に必ず存在します。

 

過去の記憶

 

どんな感情も、理由があってそこにあるので

どんな感情も、等しく価値がある。

 

ネガティブな感情が悪いもので

ポジティブな感情が良いものだと

いうわけではありません。

 

これも、先日得たヴィパッサナ瞑想での教えと

ほぼ同じこと。

 

 

 

この点は、キネシオロジーを行う人にとっても

極めて大切なこと。

 

セッション中は、このニュートラルな立場に立ち

相手のネガティブな感情を批判したり

相手の考え方を変えようとしたり

相手の感情に巻き込まれたりすることなく

その人の変容のプロセスを、その人のペースで

温かく見守る存在になることが

セッションの鍵を握っています。

 

本間先生も、ゼミの中で

この点の重要性については、言葉を変えながら

私たちに何度も伝えて下さいました。

 

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キネシオロジーに必要なのは

あなたの非凡な能力ではありません。

 

ニュートラルなマウスになって

相手のスーパーコンピューターを

再起動させましょう。

 

必要なシステムやプログラムは

全て相手の中に入っています。

 

答えはいつも、相手の中で待っています。

 

−By Dr. 本間

 

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(続く)